Reed+

葦(アシまたはヨシ)を英語でReedといいます。 葦を使って水質を浄化し(環境保護)、子供たちと川の生態などについて調べ(児童教育)、切り取った葦と子供たちが集めた使用済み牛乳パックを使って福祉作業所に製紙してもらう(社会福祉)、この一連の活動をReed+と呼んでいます。

環境保護

葦を使った水質浄化。
葦は、生育時に水の浄化と多量の二酸化炭素の吸収を行います。
葦の浄化能力が注目され、全国各地で葦群落の保全が行われてます。

児童教育

  • 地域の小学生に、葦による川の生態・水質研究を行ってもらうことにより  自由研究の場を与えます。
  • 小学生・ボランティアの方々・プロジェクト参画企業による葦の刈り取り 牛乳パックを学校内で回収。

この2つのリサイクルが社会福祉に役立つことを児童達に教えます。

社会福祉

福祉作業所に、刈り取った葦と紙パックを使った紙すき・製紙作業を依頼します。


  • イネ科の多年草です。葦は温帯および暖帯に広く分布し、水辺に自生しています。
  • 地下には長い根茎があり、大きな群落となります。葦の成長は早く、半年で2~3メートルにもなります。
  • 葉は二列に互生し、笹の葉に似ています。秋、ススキに似た大きな紫褐色の穂を出します。

葦の浄化作用

  • 葦は生育時に水の浄化と多量の二酸化炭素の吸収を行います。
  • 葦の浄化能力が注目され、各地で葦群落の保全が行なわれています。
  • 1992年に「琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例」が施行されました。

昔から生活に使われている葦

  • 葦の茎は中空で硬く、すだれ・よしず・草葺き屋根を作る材料となります。
  • 葦の茎から葦笛が作れます。
  • 刈り取った葦はパルプにし、紙製品の原料となります。

その他、葦について

  • 葦の群落は水鳥・魚類・水生昆虫の重要な生息場所となっています。
  • 「人間は考える葦である」というパスカルの言葉が有名です。
  • 葦のほかに、蘆や葭などの漢字が使われることもあります。
  • アシが悪しと同じ音なのを嫌い、ヨシとも言います。
  • 葦は昔から身近にある植物で、「古事記」や「万葉集」にもでてきます。

葦(ヨシ)紙が出来るまで

葦紙への過程

①葦刈り(地元小学校などの協力)
②刈り取り葦のチップ化(大津川でReed+を含むNPOや市民団体、小学校等で実施予定)
③チップのアルカリ処理(リグニンとパルプの分離)
④丹念な「すすぎ」と「しぼり」の繰返し
⑤中和処理
⑥パルプ化(シマノさんが処理)
⑦ミキサーで粉砕
⑧紙すき
⑨プレス
⑩不純物の取り除き
⑪乾燥
⑫完成(作業所)
⑬「名刺」や「商品タグ」への加工

これらの再生紙で名刺や商品タグを作り、実際に使ってもらうことが、この活動に賛同していただいている証しであることを多くの方に知ってもらい、参加していただきたいと考えています。

シマノ・ペーパー:大和川・石津川のヨシ紙「市民と障がい者と企業の協働」

事業成立のきっかけ

2000年12月24日 大和川再生協議会の発足(企業と住民が一緒になって大和川の再生を計る) 島野善三氏の会長就任がきっかけで、大和川の美化に携わるようになり、さらに琵琶湖のレイクパピルスがきっかけでこの事業が始まった。

大和川ヨシ紙への過程

ヨシ刈り→刈取り、ヨシのチップ化(大和川でシマノさんを含むNPOや市民団体で実施)→チップのアルカリ処理(リグニンとパルプの分離)→丹念なすすぎと、しぼりの繰返し→中和処理→パルプ化(シマノさんが処理)→ミキサーで粉砕→紙すき→プレス→乾燥→完成(作業所)

問題点

チップのアルカリ処理で製紙会社ではアルカリ処理で煮て、リグニンとパルプに分離するが、シマノさんでは動力とエネルギーを使わない為に、苛性ソーダに浸漬(約1ヶ月)し、廃液を会社のメッキ施設の協力で浄化して排水している。

シマノでの活用

水環境再生・保全へのメッセージ・会社のイメージアップグッズとして・イメージの良い環境支援グッズとして使用しています。

この事業の一環として

石津川をヨシで水質浄化、神石小学校と上野芝小学校が参加。

Reed+開催レポート

2010年




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