泉州コンシェルジュ

創業明治43年の老舗である「細川毛織株式会社」は真田紐製造業から、地場産品の毛布製造業へと時代を歩み、戦後「これからは洋服の時代だ！」と判断、服地の生産へと切り替えました。
使用している織機はすべて、「ションヘル」と呼ばれる昔ながらの有杼織機。いわゆる革新織機（レピアやエアジェットなど）とは違い、ゆっくりしたスピードでシャトル（杼）を左右に飛ばすことでヨコ糸を打込んで行きます。生産性重視の革新織機とは違い、極細のカシミヤ糸などでもゆっくり丁寧に織り上げることができます。きっちりした正統派の高級プレタブランド向けを得意とし独特の優美さと上質感を持つ服地を数多く世に出してきました。
そして今、脈々とそのDNAを受け継ぐ四代目、細川博さん（代表取締役）は、新たなジャンルとして、感度の高いストール生地の開発に注力。　「しあわせストール」と銘打ち、80番単糸という極細のカシミヤ山羊の細く柔らかい、わた毛を紡いだ糸を件（くだん）のションヘル織機でゆっくり丁寧に織り上げました。
わた毛を全部つなぎあわせた長さはドーバー海峡をまたぐほどで、ロンドン～パリの直線距離とほぼ同じ300km。
それでもその大判ストール1枚は約50g。まるで空気の様に驚く程の軽さです。
年中使用することが出来、手洗いも可能です。 お客様に長く気持ち良く使ってもらいたい、
喜ぶ気持ちに応えたいという熱き思いが実を結んだ独創的な逸品です。

カシミヤ100％ストール